雪が降った翌朝に新雪の上に大きな凹みがあるのを昔から雪入道の足跡だと言われておりました。夜明け前に出ると言われる目が一つ、足が一本の大入道である。これを雪入道と称して子供が恐れたそうだ。飛驒の雪入道は、この地域に残る昔からの口伝を元に当社が形にした創作品です。冬期に制作する木杓子作りから出た木片を活かして制作しております。鉈で割ったときに表れる木目や形を原型に、鉈や出刃包丁、鋸などを使って大胆に成形し、木の風合いを損なわないように最小限の彩色を施して仕上げております。ひとつひとつ木の表情を活かして制作していますので、自然な形の表現がや素朴な雰囲気もあり、また何処と無く可愛らしさがある残る妖怪です。

 

 

ストーリー

 

木杓子作りでたくさん出る木片で何か作れないかとずっと考えていました。町のとあるお店で昔ながらの郷土玩具が地道に手作りされており、私も何か郷土のものを作ってみたいと何となく思っていました。木杓子作りの傍ら、民具や木地師の歴史、民俗などの資料を調べていると柳田國男氏の本の一節に飛騨には“雪入道”がいるとの記述があり、確認するため、知り合いのご年配の方々にお聞きすると幼い頃、悪さをすると雪入道に連れて行かれると父親から聞かされたとのこと。木杓子作りで出る木片をうまく利用できそうだと思い、考案してみました。彩色は魔除けの色である朱系統の色を使い、最小限の絵付けをしております。縦一本の木片なので、脚が一本の雪入道にピッタリ合い、使用している材料のホオノキは飛騨では親しみある樹木で風土に合った商品です。

 

 

 

工法について

 

生木を使った、鉈と出刃包丁で仕上げています。

 

 

 

商品ラインナップ

 

・特大サイズ
・大サイズ

・小サイズ

 

 

 

材料

 

ホオノキ (飛驒産)

 

 

 

工法について

 

生木を使って、鉈と出刃包丁で仕上げています。

 

 

 

お取扱いについて

 

◎お子様が振り回して遊ばないようにしてください。振り回すと目に入って失明の危険や思わぬケガや事故の恐れがありますので絶対におやめください。ケガや事故が起きましても、責任を負いかねますのでご了承ください。 ◎お持ちになられる場合は、ササクレにご注意ください。 ◎木を割ったときに表れる木肌や捻れなどを活かした作品です。乾燥により縦に亀裂が入ることがありますが素材の表情や質感の変化は味わいとしてお愉しみください。

 

 

 

ロゴマークについて

 

ロゴマークは、木樵が使う斧に刻まれている山の神様への信仰の産物である三本線(御神酒)と四本線(四気 / 太陽, 土, 水, 空気)を合わせて七つ目をデザインしてロゴマークにしました。✳︎地域によって線の伝承は少々異なります。

 

 

 

参考書籍

 

一つ目小僧その他 / 柳田國男著 / 1971年 / 角川学芸出版

奥飛騨の“山と人” / 第20回国民体育大会上宝実行委員会 / 1965年 / 龍文堂

飛驒のことば / 土田吉左衛門著 / 1959年 / 濃飛民俗の会

 

 

 


✳︎作品はすべて、奥井木工舎のオリジナルです。デザインや意匠は著作権で守られており、デザインの複製、転載、二次加工など、その他一切に関する全ての複製を固く禁じさせていただきます。デザインなど複製し、勝手に販売した場合などは法律により罰せられることがありますのでご注意ください。